電脳筆写『 心超臨界 』

忍耐は力だ! 忍耐の時が過ぎれば
桑の葉がやがてシルクのガウンになる
( 中国のことわざ )

エドガー・ケイシーの生涯と業績――2)リーディング能力の発現

2006-12-27 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
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「賢者たちのメーセージ・エドガー・ケイシーに学んだこと」
光田 秀 編集、PHP文庫、p233 巻末付録
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目次
1)ケイシーの生い立ち
2)リーディング能力の発現
3)人間の霊的本性を透視する
4)エドガー・ケイシーの業績


2)リーディング能力の発現

教科書を枕にして眠るだけで内容を記憶できる不思議な能力のおかげでケイシーの成績は伸びましたが、父親が農場を担保に始めた商売に失敗したこともあって、家の経済状態は悪化し、ケイシーは16歳にして働きに出なければなりませんでした。将来、医者か牧師になることを夢見ていたケイシーにとって、それはつらい選択でした。農場の手伝いから始まって、本屋の店員、靴屋の店員、保険の外交員など7年間のうちにさまざまな仕事に就きましたが、心の中には、牧師や医者になれなかったという挫折感が常につきまとっていました。

23歳の時、エドガー・ケイシーはその後の人生の流れを大きく変える転機を迎えることになります。過労が原因で失声症になり、声を失ってしまったのです。半年経っても回復の兆しはなく、ケイシーも自分の失声症は不治であると諦め、声を使わなくてもできる写真技師になりました。

声を失って1年が経とうとしている頃、同じ町に住むアル・レインという人物がケイシーに催眠療法を試すことを提案してきました。15歳の時にケイシーが示した不思議な能力を催眠術で引き出せるのでは、と考えたのです。ケイシーは半信半疑でしたが、1901年3月、アル・レインの自宅でその催眠実験が行なわれることになりました。催眠状態に入ったケイシーに、誘導者のレインが「声のでなくなった原因を述べなさい」と暗示を与えると、驚くべきことに、ケイシーは正確な医学用語を使って喉の状態を診断したのです。さらに「その治療法を述べなさい」と暗示を与えると、ケイシーは何の苦もなく治療法をスラスラと述べました。目覚めたケイシーは、自分が催眠中に行なってことを聞かされてびっくりしました。自分のまったく知らない医学用語を、催眠中の自分が縦横無尽に駆使して診断したのですから無理もありません。さらに驚くべきことは、その治療法によってケイシーは声を回復したのです。

後にエドガー・ケイシーが催眠状態で語ったことを「リーディング」と呼ぶようになりましたが、この催眠実験が、彼の最初のリーディングになりました。彼はケイシーが他人の病気も診断できるのではないかと思いつき、まず自分を対象にして実験を試みました。結果は予想通りで、ケイシーは問題なくレインを診断し、治療法を与えました。ケイシーの不思議な能力は次第に有名になり、多くの難病人がケイシーの催眠診断を求めるようになり、それによって健康を回復するようになりました。

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